tama’s blog

備忘録を兼ねて、色々まとめていければいいな。

社会人1ヶ月目の振り返り

 初めての登庁から26日が経ったので、振り返ってみたいと思う。

 

 

1.初登庁日まで

 2020年3月30日月曜日、コロナ感染者が増加して飛行機利用者が激減していく中、私は地元から神戸空港経由で勤務地に向かった。神戸空港から勤務地まではバスで行く予定だったが、バスターミナルに着いた20:00頃にはバスが無くなっており、ホテルのチェックイン時間に間に合わせる為、新幹線で行くことにした。移動直前まで地元で激しく遊び、長距離移動の疲労も重なって体力を相当消耗していた。体調は優れず、夜中に熱っぽくなり翌朝大汗をかいていた。

 

 初登庁の日の2日前に現地入りしたのは、市役所で転入届提出などの手続をする為だ。登庁日前日は駅前のレンタル自転車を借りて、市役所に行ったり街の中をサイクリングしたりした。初めての土地を探検するのはワクワクした。

 

 登庁日当日も朝起きた時、大汗をかいてシャツがびっしょり濡れていた。風邪をひいているようだった。少し咳も出た。雨の中、緊張しながら初めて建物に入りエレベーターで職場があるフロアまで上がった。担当者に部屋の隅にあるテーブルへ案内された。マスクを貰い、事務手続をしたりその日の予定を聞いた。その担当者とは1ヶ月くらい前からメールでやり取りしていたが、実際会ってみると優しそうなお爺ちゃんって感じで印象はとても良かった。当日は特にする事もなく、人事異動でバタバタする職場や、お別れの挨拶をし合う職員さん達を眺めていた。機関のトップの前で宣誓書を読まされたり、自分のロッカーを教えてもらったりした後16:00には早退して官舎の大家の所に向かった。

 

2.ボロい官舎

 雨の中、駅前でタクシーを拾い大家の所に鍵を受け取りに行った。大家は官舎に事務所を構える70代くらいの一般男性で、感じの悪い人だった。雑な説明を受けた後、契約書にサインをする為にペンを借りようとすると、コロナ感染防止対策としてあまり貸したくないと言いながら、渋々ペンを渡してきた。「アルコールで拭けばええやん!」と思った。鍵と官舎関連資料を受け取った後、同じタクシーで自分が住む予定の別の官舎に向かった。

 体調不良の中、沢山の荷物を持って、やっとのことで官舎に着いてほっとしたのも束の間、官舎のボロさにビックリした。前に住んでた人がキッチリ清掃していたので、台所や風呂場、トイレの細かい所は綺麗だったのだが全体的に古く、押入れの中の壁が剥げかけていたりした。台所や洗面台からお湯が出ないのもビックリ。大学時代の下宿の便利さを今になって気づいた。でも、3DKで家賃月額約9,000円だから文句はあまり言えまい。ガスコンロやクーラー、シーリングライト無しで今のところ生活しているが中々に不便だ。中古家具屋さんに行きトースターとケトルだけは揃えた。

 3.最初の1週間

 自分用ディスクトップパソコンの設定や施設の紹介をしてもらった後は、OJT(On the Job Training )として職場で先輩の後ろにつき設備や仕事を習った。夜勤と日勤の人達が引継ぎをする会報なるものがあるが、それを初めて見たとき大学の研究室でのプレゼンを見ているようでカッコよく感じた。私のいる部屋は理系おじさんが多く女性は皆無で、理学部や工学部の延長のようで居心地は良かった。先輩も良い人が多くて嬉しかった。中国地方の全体研修がコロナの影響で中止となり、代わりに職場の部長や課長クラスの人と1対1で軽い講習をうけた。業務に関する事の他、昔と今の職場の違いや武勇伝などの雑談もできて楽しかった。

 4.2つのショック

 約1ヶ月働いて2つのショックがあった。1つ目は、職場の技官達が意外と物理を分かっていなさそうということだ。専門の大学を出たての技官や30代後半の技官さんもコリオリ力流体力学に関する知識に欠けているように思えた。私の質問事項に答えてもらってる際に、その事がひしひしと伝わってきた。話は昔に戻るが、大学院生の時、地球物理学の授業に潜っていた事があって、その担当准教授もコリオリ力をよくわかっていなかった。この業界には数式に弱い人が多いとの印象が強まっている今日この頃だ。

 2つ目目のショックは、一般市民からの電話対応中に受けた。なんと、電話を切る際に「死ねや!」と言われたのだ。人生で初めて電話で暴言を吐かれた。テレビやスマホで気象情報が得やすい今日、わざわざ機関に電話をかけてくる人はクセの強い人が多い。後から知ったのだが、私に暴言を吐いてきたおじさんは、12年間も毎日2回電話をかけてくる玄人だ。その他にも色んな人が電話をかけてくる。ブラックリストもあるくらいだ。まぁ、自動音声で対応する事も多いのだが。

5.迷い 

今の職場は居心地よく、ライフワークバランスも取りやすい。職場の人達も充実した生活を送ってそうだ。しかし、私にとってはユルフワ過ぎる感じがする。定年前の技官達を見ているとスキルダウンしているように見える。人事評価シートを書く時などに「やることないなぁ〜」と2人の60代前後の技官が言っていた。もっと勉強会や討論がよく行われ、大きく成長できる職場に憧れる自分がいる事は否めない。総合職試験を受け直し、留学にも行こうかと思うようになってきた。コロナで試験の倍率は上がるだろうが、激務の前の試練だと思えばいい。さぁ、どうしようか?